内容紹介

【著者の言葉】
　この本に収めていただいた三つのお話は、そんなわたしがやっと誰かに読んでいただくことを念頭に置き、書いたものです。自分が選んだ人生の中で初めて重い荷物を抱えていた頃でした。
　希望。　夢。　愛。　自由。
　過去には身近にあったものたちが、まるで遠い星のようにただ眺めるだけの存在となり、未来を諦めていた頃でした。
　けれども。信じているわたしもいたのです。
　人生には失敗などなく、あるのは光を探索することなのだと。
　探し続けよう、諦めずに歩いてゆこう。
　わたしは自分を鼓舞するように物語を綴ってゆきました。
　一緒にこの道を散歩しませんか？
　人生のご褒美がキラキラとあなたの上に降ってきますように。

　ところで、お気に入りの美容師が見つからない……　会社を辞め、人生を模索する女性が、「探していた美容師」と運命的な出会いをする。爽やかな短期間のめぐり会いを描いた表題『ラッキーの神さま』。
　世の中を卓見した「いまどきの生意気な小学生」が、大切なものを見つけた瞬間を描く『ぼくたちのライン戦争』。
　そして一人のシングルマザーを通し、現代人の絆を描く、美しい作品『カノン』。
　現在、デビューに向けて活動中の本格作家、杜野ふくさんの短編３冊を収録。素晴らしい作品をぜひ味わってみてください！

目次
☆　ラッキーの神様
☆　ぼくらのライン内戦争
☆　カノン

# ページ数　182
＃容量　４.３MB
＃発売日　2011年11月20日
420円（税込み）

【著者略歴 】
杜野ふく
1963年　静岡県浜松市生まれ。作家。
長女らしく真面目で几帳面に、努力すれば叶う少女期を過ごす。
本命の大学とご縁がなく、親元を離れて通った短大で自我が芽生え
それまでのアイデンティティが心地よく崩壊する。
以来「やらずに後悔するより、やって後悔したい」という人生を送る。

２度の離婚。
そろばん初段。筝曲生田流免許皆伝。
秘書検定２級。農協簿記２級。
保育士。ヘルパー２級。日本メンタルヘルス協会基礎カウンセラー。

自慢は、３人の子どもたち。
野望は、この身体と心を丸ごと地球のお役に立てること。
ちなみに今のところ、後悔はない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2011年10月1日現在）

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